川瀬巴水 
 
   
昨年も11月に京都・大丸で川瀬巴水の展示会を観た。

今回は大阪城の近く:馬場町:大阪歴史博物館:
ここはNHK大阪の本拠地。
幼少の頃・・・ラジオで「NHK・大阪・馬場町からお送りします」
聞いた様に思う。

また昭和16年父が招集を受けて、入隊する父を見送りに来た場所だ。
付近の景色は当時の面影もないがその時の映像が頭の中にある。
   
*今回は「旅」をテーマにして、彼の生涯の作品が大量に
約280点も展示されていた。

いずれも素晴らしいものばかりで
今回も前回とほぼ同じ感激を味わう事が出来た。
つまり・・・
*光を効果的に表現:
*明暗のコントラストを表現
*グラデーシヨン・・・微妙な変化が版画とは思えぬ
*雪の降る様・・・雨の降る線・・・彫師の熟練・・・感じる

概要のタイトルは次の通り。
なお画像・解説はホームページから借用しました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000135074.html


〈第1章〉 版画家・巴水、ふるさと東京と旅みやげ(関東大震災前)
初期作品
「旅みやげ第一集」
「東京十二題」
「三菱深川別邸の図」
「旅みやげ第二集」
「日本風景選集」

〈第2章〉 「旅情詩人」巴水、名声の確立とスランプ(関東大震災後〜戦中)
「旅みやげ第三集」
「東京二十景」
「東海道風景選集」
「日本風景選集U 関西篇」
「元箱根見南山荘風景集」

〈第3章〉 巴水、新境地を開拓、円熟期へ(戦中〜戦後)
「朝鮮八景」

その他・・・280点近くの作品が展示されていた。

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何度も見る代表作:
《芝増上寺》 東京二十景 1925(大正14)年 版元・渡邊木版美術画舗蔵













また・・・

《大坂道頓堀の朝》 日本風景集U 関西篇 1933(昭和8)年4月
 版元・渡邊木版美術画舗蔵

印刷では
わからない・・・
現物の作品では
朝の光の拡散を示す
グラーデーシヨンが
素晴らしい。







その他にも・・・

《木場の夕暮》 東京十二題 1920(大正9)年秋 版元・渡邊木版美術画舗蔵


















《月嶋の渡舟場》 東京十二ヶ月 1921(大正10)年10月
 版元・渡邊木版美術画舗蔵

















《馬込(まごめ)の月》 東京二十景 1930(昭和5)年
 版元・渡邊木版美術画舗蔵



















《大坂宗右衛門町の夕》 日本風景集U 関西篇 1933(昭和8)年4月 
版元・渡邊木版美術画舗蔵















《西伊豆木負(きしょう)》 1937(昭和12)年6月
 版元・渡邊木版美術画舗蔵














・・・・・・・・・・・
素晴らしい!

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*初期の作品には暗い、夕方・夜景・・・
 後には全体に明るい作品が多い

*前回に鑑賞した作品も幾つかあった。