印象派 モネからアメリカへ    
  ●R6-12-下旬
*ハルカス美術館:
案外空いていて快適だった
*素人なので有名画家;観た事のある絵画・・・などに関心があり
   シスレーの絵が良い
  アメリカの画家にはあまり興味がわかない
   
  ★説明文及び幾つかの画像はHOMEPAGEより借用
★使用の図番は「展示リスト」による

 https://artexhibition.jp/topics/news/20240606-AEJ2104786/

   
   
クロード・モネ《睡蓮》1908年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵
   
   
第1章 伝統への挑戦

急速に近代化する19世紀前半、農村に移り住んだ画家たちは、
農民の生活や田園風景を好んで主題に選びました。
しかし、バルビゾン派やレアリスムの画家たちは祖国フランスに目を向け、
身の回りの風景に注目したのです。

また、アメリカにおいても、自国の雄大な自然に対する関心が高まり、
「アメリカ的な」風景が人気を博します。本章では、大西洋の両岸における、
こうした印象派の先駆けとなる画家たちの作品を楽しめます。

   
  「4」
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー
幸福の谷
1873年:油彩、板:61.4×47 cm
ウスター美術館

   
  「5」
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー
《ヴィル=ダヴレーの牧歌的な場所―池畔の釣り人》
1865-70年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵
   
  「9」
トマス・コール
《アルノ川の眺望、フィレンツェ近郊》
1837年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵

   
  「11」
ウィンスロー・ホーマー
《冬の海岸》
1892年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵


   
  第2章 パリと印象派の画家たち
モネやルノワール、ピサロといった「印象派」の画家たちは、目に映る世界をカンヴァスに捉えようと、
屋外に出て鮮やかな色彩と大胆な筆づかいで描くことを好みました。

また、パリは、世界各地から芸術家が集う国際的な芸術都市となっていました。
本章ではフランス印象派の画家たちにくわえ、彼らと直接に交流をもち影響を受けたアメリカ人画家、
メアリー・カサットやチャイルド・ハッサムの作品もあわせて楽しめます。
   
  「13」
クロード・モネ
税関吏の小屋・荒れた海
1882年:油彩、カンヴァス:58×81 cm
日本テレビ放送網株式会社

++
   
  15」
アルフレッド・シスレー
洗濯場
1876年
油彩、カンヴァス
38.4×55.2 cm
ウスター美術館
   
  「16」
カミーユ・ピサロ
《ルーアンのラクロワ島》
1883年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵





   
  「17」
カミーユ・ピサロ
ディエップの船渠デュケーヌとベリニー、曇り
1902年:油彩、カンヴァス:52.1×64.8 cm
ウスター美術館

   
  「18」
ベルト・モリゾ
テラスにて
1874年:油彩、カンヴァス:45×54 cm
東京富士美術館



   
  「19」
ピエール =オーギュスト・ルノワール
アラブの女
1882年:油彩、カンヴァス:29.8×24 cm
ウスター美術館

   
  「20」
メアリー・カサット
《裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子)》
1902-03年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵



   
  「21」
チャイルド・ハッサム
《花摘み、フランス式庭園にて》
1888年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵




   
  「23」
クロード・モネ
睡蓮
1908年:油彩、カンヴァス:94.8×89.9 cm
ウスター美術館




   
  第3章 国際的な広がり

パリで印象派に触れた画家たちは、印象派の画家が生み出した新しい絵画の様式を
自国へ持ち帰ります。印象派の衝撃は急速に各地へ広がり、印象派と分類されない画家や、
フランスを訪れたことのない画家にも、印象派の様式は波及しました。

一方、明治期にパリに留学した画家らによって、印象派は日本にも伝えられました。
本章では、黒田清輝や久米桂一郎ら明治期から大正期の洋画家の作品から、
日本における印象派受容の一端もたどります。
   
  「27」
アンデシュ・レオナード・ソーン
《オパール》
1891年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵





   
  「29」
ジョン・シンガー・サージェント
《キャサリン・チェイス・プラット》
1890年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵






   
  「32」
黒田清輝
《草つむ女》
1892年油彩、カンヴァス
東京富士美術館 c東京富士美術館イメージアーカイブ



   
  第4章 アメリカ印象派

1880年代半ばになると、アメリカ人コレクターや画商の活動にも触発され、
多くのアメリカ人画家がヨーロッパで印象派を学ぶようになります。
その先駆者であるウィリアム・メリット・チェイスやチャイルド・ハッサムは、
アメリカに戻ると画家仲間や学生たちにも新しい絵画表現を広めました。

アメリカにおける印象派は、地域ごとに少しずつ異なる様相を見せます。
フランス印象派に忠実にあろうとする画家がいる一方、その様式にアレンジをくわえ、
アメリカらしい田園風景や家庭内の情景を捉えようとする画家たちも登場しました。
   
  「44」
ジョゼフ・H・グリーンウッド
《リンゴ園》
1903年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵



   
  「48」
チャイルド・ハッサム
《コロンバス大通り、雨の日》
1885年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵

   
  「49」
チャイルド・ハッサム
《シルフズ・ロック、アップルドア島》
1907年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵



   
  第5章 まだ見ぬ景色を求めて

印象派の衝撃を受けた画家たちは、新しい絵画の探究をつづけてゆきます。
フランスのポスト印象派は、光への関心を継承しつつも自然主義を脱却し、
印象派に影響を受けたドイツの画家たちの作品には、
自らの内面の表出を重視する表現主義の芽生えが認められます。
アメリカでは、トーナリズム(色調主義)の風景画が人気を博します。

また、印象派の様式は、画家たちがさまざまな地で制作することを可能としました。
戸外制作の技術を活用し、画家たちは大自然の驚異を見せるアメリカ西部へ分け入り、
初めて目にする景色をもカンヴァスに留めてゆきました。
   
  「55」
ポール・セザンヌ
《「カード遊びをする人々」のための習作》
1890-92年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵



   
  「56」
ポール・シニャック
《ゴルフ・ジュアン》
1896年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵




   
  「66」
フランク・ウェストン・ベンソン
《ナタリー》
1917年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵







   
  「67」
デウィット・パーシャル
《ハーミット・クリーク・キャニオン》
1910-16年 油彩、カンヴァス
ウスター美術館所蔵